第38回総会および帰国者歓迎会

平成16年6月5日(土) 岡山アークホテル ラ・ペーシュで
上記の会を開きました。

今回は,4人の派遣者が帰国されました,しかし,3名の方が
ご都合が悪く,新家先生お一人の参加と家庭的な雰囲気に
なりました。

赤松会長からは
「イギリス赴任時代から13年経過し,その時代はワープロ全盛
 であった。今はワープロが姿を消してコンピュータの時代であ
 る。本研究会も昭和59年設立当時は,子ども達に世界のこと
 を伝えたいという熱い想いがあった。現在は,インターネットで
 世界のことが調べられ,留学生から生の情報を得られ,教職
 員や保護者も気軽に海外に出かけることができる。このレスト
 ランでも上海の方がウェートレスとして働いている。そういう国
 際化の時代に,本会もより積極的な活動をしていく必要がある」
と挨拶がありました。

新家先生は,ボンベイ日本人学校に派遣されていました。
「一番の思い出は,二年目にパキスタンとの紛争で全員一時帰国
 したことです。夏休みを前倒ししてその一ヶ月半を乗り越えました。
 核のボタンが押されるかもしれないという現地スタッフの声に恐怖
 を覚えました。ヒンズー教とイスラム教の争いも絶えず,年に数回
 爆弾テロがありました。学校は,生徒数30人余り,教職員も十人
 ほどの小規模校です。校務分掌が多くなりますが,家庭的でみん
 な仲良しです。ボンベイの街は,人人人・車車車・犬犬・牛というご
 ったがえした感じで,高級車に携帯から物乞いまで,天と地,豪邸
 とスラムが入り混ざっていました。子どもが10人くらいいる家庭も希
 ではなく,就学率が半分といった感じでした。30℃以上の気候や,
 水や食べ物に下痢がつきまとう環境は,やはり厳しかったです。
 日本食は手に入らないので,帰国して新鮮な野菜や魚,おいしい
 日本米が食べられてうれしかったです。今は,湯原中学校に転勤
 し,慌ただしい毎日ですが,インドでの経験をぜひ生かしていきたい
 と思います」
とお話されました。